2020/11/25
こんにちは、神奈川県横浜市の犬猫の往診専門動物病院・金乃時アニマルクリニックの看護師です。
今回は足腰が弱ってしまい、活動量が落ちた老犬に役立つ運動やリハビリ、マッサージをご紹介します。
・ 毎日のお散歩に変化をつける
若い頃に比べて歩くスピードが遅くなり、お散歩コースも短くなったという方も多いと思います。
平坦な道を歩くだけでなく『坂道』を通ることで腹筋や後肢の筋力を鍛えることができ、短時間でも効率よく
運動、リハビリができます。また、お散歩では匂い・音など環境変化からの刺激があります。
いつもと違う散歩コースを選ぶことで新しい刺激を受けることができ、ヒトでは認知症などにも良いとされているそうです。
毎日のお散歩は犬たちの楽しみでもありますが、無理のある散歩はかえって負担がかかってしまうことがあります。
急な坂や階段、交通量の多い道などは避けながら楽しく運動しましょう。
・ 室内でアスレチック運動
室内でできる運動は四肢の屈伸運動です。
筒状に丸めたタオルを設置し、それをハードルのように跨がせることで
足を持ち上げる太ももの筋肉が働き、筋力の老化を遅らせることができます。
ハードルとの距離感や高さも意識させることで頭と体、両方を鍛えることができます。
また運動が苦手な子にはオヤツを使用した運動もあります。
立った状態から『お座り』、伏せの状態から『お座り』のようなコマンドを用いたトレーニングも
お尻や前肢の筋肉を鍛えられ有効的です。
・ 運動前やリラックスタイムにマッサージ
老犬になると関節が固まり急に体を動かすと痛めてしまうことがあります。
お散歩前のマッサージは準備運動のような効果があるため、関節や筋肉をほぐしてあげるといいでしょう。
①首からお尻に向って手のひら全体を使い、毛並みに沿ってゆっくり撫でます。
②肢の付け根(肩・腰)から足先に向かって、3本の指で丸を描くようにマッサージしていきます。
③筋肉をほぐした後、前肢・後肢の曲げ伸ばし運動を行い関節の動きをスムーズにさせてあげましょう。
このようなマッサージは血液の流れを良くし寝たきりのハイシニアにも効果的です。
触られることが苦手な犬、ヘルニアや関節などを痛めてる場合は負担になるため獣医師に相談しましょう。
マッサージはスキンシップであり大切なコミュニケーションツールのひとつです。
愛犬と気持ちを通わせながら毎日のケアに取り入れてみてください。
神奈川県横浜市 犬と猫の往診専門動物病院 金乃時アニマルクリニック
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