【呼吸が早い・移動できない】猫の胸水抜去・心臓腫瘍の往診

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こんにちは、神奈川県横浜市の犬猫の往診専門動物病院・金乃時アニマルクリニックです。
本日は横浜市保土ヶ谷区にお住まいで、胸水貯留のため酸素室に入った猫ちゃんの往診・在宅での治療ついてご紹介します。

かかりつけ医で心臓腫瘍が見つかり週一のペースで何度か胸水を抜いているものの、徐々に酸素室から出るのが難しくなったとのことでした。
この子のように自宅で酸素室に入っている子は、通院の際に酸素室から出さないといけないため、状態が著しく悪い場合は特に移動が難しくなります。
心臓腫瘍を原因として胸水が溜まってしまう場合は利尿剤などの反応は悪く、直接胸水を抜去する必要があります。
また、特に暴れてしまう子の場合は鎮静が必要なケースもあり、特に往診では比較的危険度が高い処置となります。
今回の猫ちゃんは酸素室内での穿刺にあまり抵抗を示さなかったため、抜去後(200mlほど)呼吸が楽になり久しぶりにゆっくり寝られ、その後ご飯もしっかり食べられたとのことでした。
しかし、やはり同じようなペースで再貯留してしまうため、徐々に体力的な余裕もなくなり、その後10日ほどして亡くなってしまいました。
手術や積極治療をしない選択や極力自然な見取りを希望したくとも、症状によっては治療介入が必須な場合もあります。
また、極端に言えば胸水さえ抜いてしまえば元気になるため、飼い主としてもいつまでこのような処置を続けて良いものか悩むことが多くあります。
穿刺が頻繁になる場合は余力のある初期に胸腔ドレーンを設置すること(麻酔下または鎮静下)でその後家でも痛みなく抜去できるため、期間によってはおすすめできる処置になります。
また抜去の頻度なども調整し、極端に胸水が無くなったり増えたりして波ができないよう調整していくことが必要になります。
このような理由で、必ずしも動けなくなってから往診という選択がベストではない場合もありますので、ご心配な方は事前にご相談ください。


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記事執筆者
長江嶺(金乃時アニマルクリニック・獣医師)
略歴:東京都内の動物病院、神奈川県内の動物病院の勤務医を経て、現在は横浜市を診療エリアとする往診専門の動物病院を運営しています。詳しいプロフィールはこちらです。

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